ナースのつぶやき

今更ですが「検尿」について2021-03-02

玄関から中に入ったら、すぐトイレに直行? ちょっと待ってください。

泌尿器科に受診される場合は、検尿があります。トイレに行く前に、まずはご確認ください。

 

何のために尿をとるのか、と思ったことはありませんか?

尿には非常に多くの情報が入っていて、少しの尿でも多くの病気が推測できます。
さまざまな角度から健康状態を知ることができるのです。

尿は腎臓で作られ、腎盂から尿管、膀胱、尿道を通って排出されます
腎臓自体や尿の通り道に問題があると、異常をきたします。
尿を調べることにより、 腎臓や尿路系の病気がないか確認できるのです。
また、尿中には、体から代謝されたものが排出されているので、全身の病気の診断にも欠かすことのできない検査です
正確な診断のためにも検尿にご協力をお願いします。

尿の色が黄色いのはウロビリノーゲンの色のためで、色の濃さは水分量に影響されます。
臭いや外見の異常も重要で、甘酸っぱい臭いは糖尿病の疑い、泡が立つ場合は蛋白が出ている可能性があります。
血尿や混濁尿は明らかな異常なので診察を受けましょう。

検尿では、こんなことがわかります。

 糖:糖尿病・すい臓病など。

 ビリルビン:肝臓病・胆道疾患など。

 ケトン:栄養が充分に取れていません。糖尿病・アシドーシス・発熱・消耗性疾患など。

 比重:低いと腎臓の機能低下。

 OB(潜血):尿路のどこかに出血。尿路結石・膀胱炎・前立腺炎・ポリープ・癌など。

 ph:アルカリ性だと尿路感染症など。酸性の場合は、糖尿病、腎炎、痛風など。

 蛋白:腎炎・ネフローゼ・尿路感染症など。

 ウロビリノーゲン:肝障害・溶血性貧血・便秘など。

 亜硝酸塩:尿中細菌の有無、尿路感染症。

 WBC(白血球):尿路感染症、尿路の炎症など。

尿沈渣(尿を遠心分離機にかけ沈殿する固形成分を検査):病気の部位や程度を判断

 赤血球・白血球・上皮細胞・その他



ちょっと難しく書いてありますが、尿のことで気になることがあれば遠慮なくご相談ください



男性型脱毛症(AGA)2020-12-01

12月に入り一段と寒くなりましたね

今年の気象予報では大雪が降る、とのことですがほんとのところどーなんでしょうね

 

余談はさておき

今回は男性型脱毛症(以下AGA)について話したいと思います

 

AGAは成人男性に見られる、髪が薄くなる状態を言います

思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪がどちらか一方、または両方が薄くなっていきます

原因として、遺伝的要因と男性ホルモンの影響など考えられます。

AGAは進行性で、一気にと言うより、徐々に薄くなっていく感じです

 

よく、市販薬で育毛剤等もありますが、内服薬での治療もあります。これは、自費診療となります。

 

え!自費診療

高いのでは、

と思いの方も多いと思いますが、今現在後発品もでできていますので、以前よりは手頃な値段で購入できます

 

ただ脱毛症の中には、円形脱毛や皮膚炎による脱毛症等もあります

この場合は保険での治療となりますので、区別する必要があります

最近髪の毛が薄くなったなあとか、髪質が柔らかくなって減ってきたなあ等、他人からと言うより

自分自身気になり始めたらお気軽にご相談くださいね

 



頭しらみ2020-09-01

頭しらみ

ご存知ですか?


人に寄生するシラミの1種なのですが、良く子供たちの間で集団発生しています。

頭の中に虫がいればすぐわかりますが、虫が見えなくても、要注意!

フケのように見えるものが卵のことがあるんです。

 

頭しらみは、頭髪に寄生し頭皮から吸血してかゆみや湿疹を起こします。髪にフケの様な卵を産み付けるのですが、毛にこびりついて離れにくいので容易にフケと判別できます。顕微鏡でみると、よりはっきりします。

 

うつる原因は、頭髪の接触です。

頭を寄せて遊ぶ年齢の子供たちの感染率は高く、帽子やタオルの共有でもうつります。

不潔が原因でわいたりするものではありません。

 

治療は処方薬ではありません。

スミスリンLシャンプーの使用です。薬局で購入し、 10日間で4回使用します。

なぜ、10日も??

それは、薬がシラミの卵には効かないからです。卵が7日で孵化するので、孵化してくる虫を次々と駆除していくと10日かかることになるのです。


ちなみに、シラミは人の頭皮から離れても湿度が高いと成虫3日、卵7日生き続けます。

うつしあわないためには、集団が一斉に治療するのが効果的です。

 

長ーいつぶやき?はここまでに。もっと詳しいことを知りたい方は当院へお訊ねください。

 

 



日光角化症2020-06-03

みなさんこんにちはヽ(^o^)丿


新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言も解除され徐々に日常を取り戻しつつありますが、いかがお過ごしでしょうか?

ワクチンの完成まではまだまだ安心できませんが、少しづつ外出の機会も増えてきますね。

でもちょっと待ってくださいね。そのマスクの下はどうなっていますか?
これからは紫外線が最も強くなる時期です。紫外線予防できてますか?


今回はシミ、しわ、アレルギーの原因にもなる紫外線を長年浴び続けることにより発症する皮膚の病気
[日光角化症]についてのお話です。


これは、紫外線に当たりやすい顔面やうなじ、手の甲などに発症しやすく、高齢者の方に多く見られます。

見た目は、薄い紅色~褐色で、大きさは1~2㎝ほど、表面の皮膚はカサカサとした感じで、触るとザラザラしているのが特徴です。

ぱっと見、シミの様にも見えますが、痛みやかゆみはほとんどなく、自然に消えることもありません。

放置すると、徐々に拡大する事もあり、また有棘細胞がんという皮膚がんへと移行する可能性もありますので
そうなる前に日光角化症の段階でしっかり治療しておくことが大切です。



当院では外用剤を処方したり、凍結療法や必要に応じて外科的切除を行っております。

これってなかなか消えないけどシミかなあ?湿疹?と思ったら一度受診をおすすめします。


日焼けが健康のシンボルのように言われていたのは昔のこと。

若い方は将来にむけて、そうでない方も意識して日頃からの紫外線予防を心がけましょう。


ニキビ2020-03-09

思春期に多くの方が経験するニキビ私は思春期には全くなかったのですが20代で悩まされました。

今回はそんなニキビについてつぶやきます。

 

25歳のある日、ほっぺたにプツプツと出始め、治ってはまた出るの繰り返し、痕になって残る

化粧がダメなのか食べ物なのか、枕がダメかとモンモンとし外出するのもイヤになり、ニキビ痕がシミにならないように紫外線を浴びないようにとカーテンも閉めたままひきこもる日々

 ニキビは皮脂分泌の増加・毛穴のつまり・アクネ菌の増殖が関係しています。

 
今と20年前で違う事は近年、保険適応になったいろいろな種類の外用薬が使用できるという事です。

 私はベピオゲルを好んで使っています。

ベピオゲルは殺菌作用とピーリング作用によりアクネ菌を殺菌し、毛穴のつまりを改善します。
毎日夜に使用し朝は化粧もして行きます。

今は40代になりましたが、そのおかげかニキビで悩む事はなくなり、いい状態を保てるようになりました。

 

ベピオゲル、デイフェリンゲルなど新しい外用薬は他にもありますが共通して現れる症状に乾燥が強くなったりヒリヒリ感・皮膚がはがれるなどあります。

それらの症状は、ほとんどが使い始めてから約2週間程度で和らいできますので根気強く続けてみるといいと思います。

 

皮脂の量や炎症の程度によって皮膚症状が違いますし個人差もあります。
ひとりひとりの肌の状態によって治療やアドバイスを行いますので1人で悩まず相談してくださいね!



PSA検査2020-01-30

新しい年がスタートしましたね。
2020年も皆様にとって良い年となりますようにお祈り申し上げます。

さて、今回はPSA検査についてお話します。
前立腺は男性だけにある臓器です。
「PSA検査」とは、前立腺のがんの可能性を調べる検査で、採血にて検査ができます。

前立腺がんの初期は自覚症状がほとんどないため、
PSA検査をする事で早期発見に役立ち適切な治療を受ける事ができます。

一般的にPSAは、0~4ng/mLが正常値といわれますが値は前立腺肥大症や
前立腺炎・加齢・機械的圧迫(自転車やバイクに長時間乗るなど)でも高値になる事があります。

PSA値が高い場合は専門医にて前立腺がんかどうかを詳しく検査します。

前立腺がんは日本で増加しているがんのひとつです。
50歳代から罹患率が高くなるため50歳を過ぎたら年に一度は「PSA検査」を受けましょう。
また、前立腺がんが家族におられる方や排尿に関する症状がある方はぜひ検診をうけてくださいね。


熱傷(やけど)2019-12-18

今回はやけどについてお話します。

やけどは熱による皮膚や粘膜の障害で、重症度は深達度と面積によって決まります。

高温の熱湯や蒸気などはもちろんですが、これから寒さが厳しくなると電気あんかなどを使用する事が多くなり低温やけどをしてしまう患者さまも増えてきます。

低温やけどは電気あんか・カイロ・湯たんぽなどを使用し皮膚にあたっている時間が長くなると起こります。
皮膚は赤くなり水ぶくれができたり、ジンジンと痛みがあります。
「たいしたやけどではない」と思われがちですが、深い組織まで障害されている事もあり、適切な処置とやや長い治療期間が必要です。
傷が黒っぽいや白くなっている、などあれば要注意です。

やけどをしたらまず冷やす事が大切です。その時、氷などの低温のもので冷やすとかえって組織を障害してしまいますので水道水が一番良いです。

水ぶくれができた場合には破ってしまうと細菌などに感染しやすくなりますので、できるだけそのままで処置をします。

やけどは皮膚を治すうえで感染予防が重要となりますので、毎日お風呂などでやさしく傷を洗い流し抗菌剤の塗り薬を塗布しガーゼで保護します。
自宅での処置が難しい方には、通院していただき、当院で処置する事も可能ですのでご相談ください。

傷あとをなるべく残さず治す為にも、受診して適切な処置をしましょう。


カイロや湯たんぽを直接肌にあてないようにタオルなどでくるんで使い、やけどを予防して寒い冬を乗り切ってくださいね( ´∀` )

 

 



脂漏性角化症2019-11-08

今回は、あまり聞きなれない病名の「しろうせいかくかしょう」のお話をします。
別名:老人性いぼともいわれ、老化現象の一つで加齢と共に増える皮膚の良性腫瘍です。
色は淡褐色~黒色まであり、形も平坦~隆起などさまざまです。
いぼといっても、人に移ることはありません。頭部・顔・体幹を中心に、てのひらと足裏を除く全身のどこにでもできます。
放っておくと少しづつ大きくなります。
気になって触ったり衣服でこすられたりすると、炎症をおこしてかゆみや赤みを伴うこともあります。

特に治療の必要はありませんが、入浴時や洗顔時にひっかかる・髭剃りの時に邪魔・美容的に気になる、などあれば取ってしまいましょう。

当院では、液体窒素をあてて一時的に凍らせ、かさぶたにして脱落させる方法で治療します。
他の治療法と違って簡単にできますが、とても痛いのが難点です。

悪性化して癌になることはありません。
良性なので放っておいても大きな問題はないのですが、中にはまれに「実は皮膚癌であった」ということもありますので、まずは相談してくださいね。


尋常性乾癬2019-09-18

9月も半分が過ぎ、幾分秋らしくなり朝晩過ごしやすくなってきましたね。

さて今回は、皆様にあまり知られていない皮膚の病気『尋常性乾癬』についてお話させていただきます。
この病気を聞いたことがありますか?

先ごろ、タレントの道端アンジェリカさんがこの病気を公表されましたので聞いた事があるかもしれません。
日本ではあまり聞きなれない病気ですが欧米では当たり前の病気です。
日本人は4~50万人以上、男女比は2:1で男性が多いと言われています。

尋常性とは、「ごくありふれた」という意味で、乾癬の患者さんの多くがこの病気です。

症状は、皮膚が赤くなり、盛り上がり、銀白色のフケのようなものが付着しはがれ落ちるなどです。
全身どこでもでき、特に髪の生え際・ひじ・腰・ひざなど外部からの刺激をうけやすい部位によくみられます。
症状が出ていない部位をひっかくなどの刺激を与えると新たな発疹が現れることもあります。
衣服・メガネの刺激でもおこります。
また、爪にも症状がみられ、先端から浮き上がって白く見えたり、表面にポツポツとおうとつができたりします。

かゆみはそれぞれに異なり、人によりさまざまです。

治療方法は主に「皮膚の赤みの原因の炎症を抑えること」と「銀白色のフケ様の原因の皮膚細胞の形成を抑えること」です。
飲み薬・塗り薬を使用しますが、他にも注射や紫外線療法もあります。

乾癬は治す、というより必要に応じた治療でうまくコントロールしていく病気です。
他人に決してうつる病気ではありません。

ひょっとして?など不安や心配があればいつでもご相談ください。


とびひ2019-07-30

こんにちは。
日差しの強い季節になりましたね。
夏休みに入り、元気な子供たちの声が医院にも響いています。

今回は梅雨の時期から夏にかけて子供さんに多い伝染性膿痂疹、一般に「とび」と
言われる病気についてお話します。

私の子も小さいころに脇に1センチ程の水泡ができ、何?と思っていたら
とびひ」だった経験があります。

「とびひ」は虫刺されや搔き傷、擦り傷に黄色ブドウ球菌などが悪さをして、
水ぶくれをつくりながら広がります。

初めは透明な水ぶくれですが段々と黄白色の水ぶくれとなり破れて広がっていきます。
ですから、水ぶくれに触れることで、兄弟やお友達にうつしてしまうことがあります。
(大人はうつりにくいですがゼロではありません。)
名前の由来も、非常に広がりやすく、うつりやすいところを火事の火の粉が飛んで
新しい火事を起こすさまに似ているところからきているようです。

治療は、抗生剤の内服と外用薬の塗布が基本となります。
飲み薬のある間はうつりやすい時期なのでプールなどは控えましょう。

皮膚はきれいに洗ってお薬をつけてもらえば大丈夫です。
ジクジクしている間はガーゼなどで覆っておくと、広がったりうつったりを防げます。
ただ、鼻水があったり、かゆくて掻いたりしているときは長引くことがあります。

「とびひ」かなと思った時はご相談ください。


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