泌尿器科を受診される方で最も多い症状は、夜間の尿回数が多いという訴えだと思います。
昼間はあまり問題ないのですが夜間就寝してからの尿回数が多くて困ります、という方が非常に多いですね。
その原因として夜間に腎臓が作り出す尿の量自体が多くなる、夜間多尿という状態がかなりみられます。
これは水分の取りすぎや加齢、ホルモン異常、糖尿病、高血圧、心不全、服用中の薬の影響、腎機能の低下など、様々な要因で生じます。
この症状を改善する方法の一つに生活習慣の改善が挙げられます。
夕方以降の水分の摂取を減らす、塩分摂取を減らす、夕方以降のアルコールやカフェインの摂取を減らす、
夕方以降に運動して筋肉を動かす、といった方法です。
その他、昼間足を高くして昼寝をする、足のむくみ予防で使う弾性ストッキングを着用するといった方法も有効です。
そういった方法でも改善しない場合は飲み薬で治療する方法があります。
夜間多尿なのか単に膀胱の大きさが小さくなって頻尿になっているのかを診断するためには排尿日誌が非常に有効です。
排尿日誌は24時間の排尿時間と、排尿ごとの尿量を計測して記録するものです。
夜中も計測と記録が必要なので少し大変ですが、治療を考える上では大変役に立ちます。お困りの方は一度受診してみてください。
少し暑さが和らいできましたが、まだまだ暑い日が続きますね💦
爪は夏の方が冬より伸びるスピードが早いそうです。
何歳から自分でやり始めたんだろうなー「爪切り」と思いつつ…皆さんどうしてますか?
えっ⁉︎伸びたら切るだけでしょ?と思う方も多いと思いますが、正しい切り方があるんです。
自己流でしていると深爪や巻き爪などトラブルの原因になってしまいますからね。
当院では、爪の切り方のパンフレットがありますので参考にしてみて下さい。
未だ新型コロナウイルス感染症に対して警戒を強めながら生活しなければならない日々が続いていますね(*^_^*)
新型コロナウイルス感染症の基本的な感染予防の一つとして、小さな子供さんから大人まで、長時間マスクを着用するようになりましたね。
そんな生活が続くため、マスクが肌に触れる部分が赤くなり、肌あれをおこして受診される方も増えています。
その他に、顔の肌荒れには様々な要因があり、例えば汗・花粉・黄沙・紫外線・化粧品などの原因でも起こります。
症状としては顔のかゆみ、乾燥、湿疹、ヒリヒリ感、赤み、吹出物などがあり、肌あれに悩まされている方も多いかと。
こうした肌あれは、誰にでも起こり得る一時的な接触皮膚炎(かぶれ)の症状です。
この肌荒れの症状が続くとストレスにもつながりますよね。
治療には、保湿剤、抗ヒスタミン薬、ステロイド剤等が使用されます。
顔にステロイドを塗る事に抵抗を感じる方もあるかもしれません。
ステロイド剤といっても、強さのランクが5段階あり、体の部位や症状によって使い分けられています。
ステロイド剤も長期間使用すると、顔の赤みが増強することもあります。
しかし、炎症を抑える時には短期間の使用は有効です。
受診する程でもないかも?と我慢せず、
まずは、その症状が治療する必要があるかどうか診断を受けて、適切な治療薬を使用し
悪化しないうちに治療されることをお勧めします。
一日でも早く、マスクを着用せずに生活できる日が訪れてほしいです。
玄関から中に入ったら、すぐトイレに直行? ちょっと待ってください。
泌尿器科に受診される場合は、検尿があります。トイレに行く前に、まずはご確認ください。
何のために尿をとるのか、と思ったことはありませんか?
尿には非常に多くの情報が入っていて、少しの尿でも多くの病気が推測できます。
さまざまな角度から健康状態を知ることができるのです。
尿は腎臓で作られ、腎盂から尿管、膀胱、尿道を通って排出されます
腎臓自体や尿の通り道に問題があると、異常をきたします。
尿を調べることにより、 腎臓や尿路系の病気がないか確認できるのです。
また、尿中には、体から代謝されたものが排出されているので、全身の病気の診断にも欠かすことのできない検査です
正確な診断のためにも検尿にご協力をお願いします。
尿の色が黄色いのはウロビリノーゲンの色のためで、色の濃さは水分量に影響されます。
臭いや外見の異常も重要で、甘酸っぱい臭いは糖尿病の疑い、泡が立つ場合は蛋白が出ている可能性があります。
血尿や混濁尿は明らかな異常なので診察を受けましょう。
検尿では、こんなことがわかります。
糖:糖尿病・すい臓病など。
ビリルビン:肝臓病・胆道疾患など。
ケトン:栄養が充分に取れていません。糖尿病・アシドーシス・発熱・消耗性疾患など。
比重:低いと腎臓の機能低下。
OB(潜血):尿路のどこかに出血。尿路結石・膀胱炎・前立腺炎・ポリープ・癌など。
ph:アルカリ性だと尿路感染症など。酸性の場合は、糖尿病、腎炎、痛風など。
蛋白:腎炎・ネフローゼ・尿路感染症など。
ウロビリノーゲン:肝障害・溶血性貧血・便秘など。
亜硝酸塩:尿中細菌の有無、尿路感染症。
WBC(白血球):尿路感染症、尿路の炎症など。
尿沈渣(尿を遠心分離機にかけ沈殿する固形成分を検査):病気の部位や程度を判断
赤血球・白血球・上皮細胞・その他
ちょっと難しく書いてありますが、尿のことで気になることがあれば遠慮なくご相談ください
12月に入り一段と寒くなりましたね
今年の気象予報では大雪が降る、とのことですがほんとのところどーなんでしょうね
余談はさておき
今回は男性型脱毛症(以下AGA)について話したいと思います
AGAは成人男性に見られる、髪が薄くなる状態を言います
思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪がどちらか一方、または両方が薄くなっていきます
原因として、遺伝的要因と男性ホルモンの影響など考えられます。
AGAは進行性で、一気にと言うより、徐々に薄くなっていく感じです
よく、市販薬で育毛剤等もありますが、内服薬での治療もあります。これは、自費診療となります。
え!自費診療
高いのでは、
と思いの方も多いと思いますが、今現在後発品もでできていますので、以前よりは手頃な値段で購入できます
ただ脱毛症の中には、円形脱毛や皮膚炎による脱毛症等もあります
この場合は保険での治療となりますので、区別する必要があります
最近髪の毛が薄くなったなあとか、髪質が柔らかくなって減ってきたなあ等、他人からと言うより
自分自身気になり始めたらお気軽にご相談くださいね
頭しらみ
ご存知ですか?
人に寄生するシラミの1種なのですが、良く子供たちの間で集団発生しています。
頭の中に虫がいればすぐわかりますが、虫が見えなくても、要注意!
フケのように見えるものが卵のことがあるんです。
頭しらみは、頭髪に寄生し頭皮から吸血してかゆみや湿疹を起こします。髪にフケの様な卵を産み付けるのですが、毛にこびりついて離れにくいので容易にフケと判別できます。顕微鏡でみると、よりはっきりします。
うつる原因は、頭髪の接触です。
頭を寄せて遊ぶ年齢の子供たちの感染率は高く、帽子やタオルの共有でもうつります。
不潔が原因でわいたりするものではありません。
治療は処方薬ではありません。
スミスリンLシャンプーの使用です。薬局で購入し、 10日間で4回使用します。
なぜ、10日も??
それは、薬がシラミの卵には効かないからです。卵が7日で孵化するので、孵化してくる虫を次々と駆除していくと10日かかることになるのです。
ちなみに、シラミは人の頭皮から離れても湿度が高いと成虫3日、卵7日生き続けます。
うつしあわないためには、集団が一斉に治療するのが効果的です。
長ーいつぶやき?はここまでに。もっと詳しいことを知りたい方は当院へお訊ねください。
思春期に多くの方が経験するニキビ…私は思春期には全くなかったのですが20代で悩まされました。
今回はそんなニキビについてつぶやきます。
25歳のある日、ほっぺたにプツプツと出始め、治ってはまた出るの繰り返し、痕になって残る…
化粧がダメなのか食べ物なのか、枕がダメかとモンモンとし外出するのもイヤになり、ニキビ痕がシミにならないように紫外線を浴びないようにとカーテンも閉めたままひきこもる日々…。
ニキビは皮脂分泌の増加・毛穴のつまり・アクネ菌の増殖が関係しています。
今と20年前で違う事は近年、保険適応になったいろいろな種類の外用薬が使用できるという事です。
私はベピオゲルを好んで使っています。
ベピオゲルは殺菌作用とピーリング作用によりアクネ菌を殺菌し、毛穴のつまりを改善します。
毎日夜に使用し朝は化粧もして行きます。
今は40代になりましたが、そのおかげかニキビで悩む事はなくなり、いい状態を保てるようになりました。
ベピオゲル、デイフェリンゲルなど新しい外用薬は他にもありますが共通して現れる症状に乾燥が強くなったりヒリヒリ感・皮膚がはがれるなどあります。
それらの症状は、ほとんどが使い始めてから約2週間程度で和らいできますので根気強く続けてみるといいと思います。
皮脂の量や炎症の程度によって皮膚症状が違いますし個人差もあります。
ひとりひとりの肌の状態によって治療やアドバイスを行いますので1人で悩まず相談してくださいね!
今回はやけどについてお話します。
やけどは熱による皮膚や粘膜の障害で、重症度は深達度と面積によって決まります。
高温の熱湯や蒸気などはもちろんですが、これから寒さが厳しくなると電気あんかなどを使用する事が多くなり低温やけどをしてしまう患者さまも増えてきます。
低温やけどは電気あんか・カイロ・湯たんぽなどを使用し皮膚にあたっている時間が長くなると起こります。
皮膚は赤くなり水ぶくれができたり、ジンジンと痛みがあります。
「たいしたやけどではない」と思われがちですが、深い組織まで障害されている事もあり、適切な処置とやや長い治療期間が必要です。
傷が黒っぽいや白くなっている、などあれば要注意です。
やけどをしたらまず冷やす事が大切です。その時、氷などの低温のもので冷やすとかえって組織を障害してしまいますので水道水が一番良いです。
水ぶくれができた場合には破ってしまうと細菌などに感染しやすくなりますので、できるだけそのままで処置をします。
やけどは皮膚を治すうえで感染予防が重要となりますので、毎日お風呂などでやさしく傷を洗い流し抗菌剤の塗り薬を塗布しガーゼで保護します。
自宅での処置が難しい方には、通院していただき、当院で処置する事も可能ですのでご相談ください。
傷あとをなるべく残さず治す為にも、受診して適切な処置をしましょう。
カイロや湯たんぽを直接肌にあてないようにタオルなどでくるんで使い、やけどを予防して寒い冬を乗り切ってくださいね( ´∀` )